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(1)先制・愚形ダマ5200と愚形リーチ8000の局収支は?
リーチすれば8000となる手ですが、愚形だし5200あるからダマでいいかと思う人もいそうですが、先制ならば全ての巡目においてリーチ時の局収支の方が勝ります。そして、リーチ時の巡目ごとの局収支の下がり方から、終盤を除けばできるだけ早くリーチを打った方が良いことも分かります。 さて、麻雀ではこれに限らず様々な局面でリーチすべきかどうかの選択の機会があります。 「同じ局面でずっと同じ選択をしたら、結局のところどっちの収入が高いのか?」 この問題に答えるために局収支という量を使います。 放銃率と和了率で評価するケースがありますが、それに対して局収支は同じ局面での収入の収束値を表すので、結果がとても分かりやすいのが特徴です。 そこで今回は実戦牌譜を使って局収支解析を行いました。 サンプルデータ:天鳳鳳凰卓牌譜(2009年2月~2010年9月) 解析局数:104万6221局 局面を表すものとして、巡目、先制/追いかけ、好形/愚形、打点、リーチ/ダマに分けて、この全ての組み合わせを解析したのですが、全部公開するのは大変なので、ブログではいくつかのケースを選んで紹介します。 (2)先制・役なし愚形ドラ1をリーチしたときの局収支は? これもよくある局面です。リーチしないと役がないけど愚形というヤツです。福地さんはカンチャンドラ1は即リーせよと言いますが… 先制ならば全ての巡目においてリーチ時の局収支の方が勝るどころか、ダマにしてツモ専だと中盤以降は局収支がマイナスになります。 (ちなみに、自分がアガらなかった場合の局収支は約-1600点くらいになります。) (3)先制・役なしドラなし愚形をリーチしたときの局収支は? まさに三重苦。これは悲しいテンパイですw 役もなければドラもない。その上愚形…。同じように先制ならばリーチしてしまって良いのでしょうか。 中盤あたりからはリーチしても局収支はほとんど浮きません。 (※でも自分がアガらない場合の局収支が-1600点程度と考えると、局収支ゼロはある意味浮きと捉えることもできるよね) (4)先制ピンフのみをダマにした場合とリーチした場合の局収支は? 一昔の戦術書には1000点の手を2000点にするためにリーチ棒を出すのは割に合わないから、ピンフのみはダマにせよという記述が見られてました。 先制ならば全ての巡目においてリーチ時の局収支の方が勝ります。 あと、この他にも以下の4つを見たのですが、記事が長くなったので残りは次回にまわして今回はこの辺にします。 (5)愚形リーチ時の打点5200を追いかけリーチすべきか? (6)愚形リーチ時の打点2600を追いかけリーチすべきか? (7)リーチ打点8000となるダマ7700をリーチすべきか? (8)リーチ打点12000となるダマ8000をリーチすべきか? データはもう少し磨くことで、さらに実戦的な解析ができそうな気もします。 場に見えているアガリ牌の枚数を考慮すること、場に見えているドラの枚数を考慮すること、それから手変わりの可能性を考慮することです。例えばある局面で単純にダマとリーチの比較ならばリーチの方が有利であっても、打点がアップする牌の受け入れ枚数も考慮すると実戦的だと考えています。それから、今回は全てメンゼン手の場合ですが、仕掛け時の局収支も見てみたいです。 このケースの局収支が見たいという要望があれば出していきたいと思います。
by doraaka
| 2011-05-06 20:01
| 牌譜解析
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