某研究施設に勤務する研究者です。研究や趣味の麻雀のこと。

天鳳成績管理ツール
最終更新 2011-03-04

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牌譜解析記事まとめ
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【牌譜解析】局収支が最大となる攻撃は?(その2)
(5)先制・好形ダマ7700とリーチ8000の局収支は?
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ダマ7700をテンパイしました。さて、この手リーチするとツモまたは裏条件でハネマンになりますが、出アガリで裏がなければマンガンです。これも前回のようにリーチした方が良いのでしょうか?
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この図は天鳳鳳凰卓でのダマ7700(子)を先制・好形テンパイ時にダマにした場合とリーチした場合の局収支を表しています。

リーチしてなおかつツモまたは裏1条件による4000点を加算するためにわざわざリーチする必要があるのかというところがポイントですが、序盤テンパイならばリーチを打った方がわずかに高いですが、そうでなければどちらを選択しても局収支はほとんど変わらないようです。
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せっかくですからもう少し調べてみましょう。
上の図はそれぞれケースでの自分がアガった割合と自分以外の他家3人のうち誰かにアガられてしまった割合を示しています。まず最初に青色のデータから見ましょう。これはダマ(白抜き)とリーチ時(青塗り)における自分がアガった割合です。確かにリーチ宣言によって和了率は巡目によらず10~15%程度低下したことが分かります。しかし、7巡目までのリーチなら60%以上の確率でアガることができるようです。リーチしたことによる自分の和了率低下がリーチの付加価値であるツモ/裏ドラによるハネマンの可能性とほぼ釣り合っていると考えることができます。

次に、赤色のデータを見てみましょう。これは残念ながら自分がアガれずに他家3人のうち誰かにアガられてしまった割合を示しています。序盤でのテンパイであればあるほど他家3人の和了率は低いですが、巡目が進むごとにゆっくりとアガっていきます。そして、このような好形テンパイの場合は、ダマにしてもリーチしても他家3人の誰かにアガられてしまう確率はほとんど変わらないんですね。

では、ついでですから前回の「(1)先制・愚形ダマ5200とリーチ8000の比較」も、どうしてリーチの局収支の方が高いのか分析してみましょう。
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同じように青色のデータ(自分がアガった割合)から見てみます。確かにリーチした場合の方が和了率が低下しています。でも、さっきの好形テンパイの場合と比べると、ダマとリーチ時の和了率の違いは大したことありません。

これはどうしてなのでしょう?
次に、赤色のデータ(他家3人のうち誰かにアガられてしまった割合)を見てみます。今度ははっきりとした違いが表れています。このように先制テンパイを愚形でダマすると、終盤を除いて、他家にアガられてしまう確率が10%近く高くなってしまいます。

つまり、愚形テンパイ時にはダマにしていると他家に自由に手を進められアガリを取られてしまうケースが起きているんですね。先制したなら愚形だからダマではなく、愚形だからこそリーチした方が局収支が高くなることもあるんですね。ふむふむ、掘り下げていくと色々見えてきて面白いなあw

さて、前回の記事で予告した状況の局収支についても実戦牌譜から調べてみました。

サンプルデータ:天鳳鳳凰卓牌譜
解析局数:104万6221局

(6)先制・好形ダマ8000とリーチ12000の局収支は?

次は現状出アガリでマンガンが確定しており、ツモればハネマンという手です。リーチすればその時点でハネマンが確定しますが、さてダマとリーチどちらの局収支が高いのでしょうか?
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10巡目くらいまでのテンパイならばリーチ時の局収支が勝ります。
終盤になってしまうとダマもリーチも局収支的にはほとんど変わりませんね。

(7)愚形リーチ打点5200を後手でリーチしたときの局収支は?

リーチ打点5200を後手・愚形でテンパイした場合です。後手・愚形という時点であまり気が進ませんが局収支としてはどうなのでしょうか?
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先制している相手が子であれば中盤までなら局収支はプラスになりました。しかし、相手が親であれば追いかけリーチの局収支はマイナスになります。
(※追記:前回の記事にも書きましたが自分がアガらない場合の局収支は-1600点程度になります。そういった意味では局収支ゼロは浮きとして考えることができるのかもしれません)

ちなみに、役ありの手の場合ならば、後手・愚形ダマ2600の局収支はリーチ5200の場合とほとんど同じで局収支ゼロをわずかに超える程度なので、役ありならダマでもよいでしょう。

(8)愚形リーチ打点2600を後手でリーチしたときの局収支は?

(7)のケースより打点が半分に落ちているのでさらに行きたくありません。実際どうなっているのか見てみました。
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やはり思った通りのようです。
親はもちろん、相手が子であっても局収支はマイナスになりますので無理せず素直にオリた方がよさそうですね。
なお先日Twitterでも書いたのですが、(7)~(8)のような後手に関しては、今後相手の打点情報に関するデータを解析してもっと細分化(自分から見えているドラの枚数やドラ牌の種類などで分離)していくつもりです。

さて、この局収支とは「同じ局面である選択をした場合の収入の収束値」です。例えばリーチなら打点上昇と和了率低下を天秤にかけた結果として平均的にこの程度の収入が得られることを意味します。

では、「局収支の高い選択をすること=上位着順でゲーム終了できること」となるか?というと、そこまで単純ではないでしょう。局収支は「和了率や打点など含めて”ある一局の収支”として総合的に有利なのはダマとリーチ、どっち?」という問いに明確に答えを出すことができる指標として非常に有効だと思っています。

ところが、局が進んでいくと着順争いに重点が置かれていきます。依然平らな状況ならリーチで打点を高め、さらに他家を押さえつけ自由に打てなくするべきか、それともそこそこパンチ力のある打点をダマでアガって1局を進め、残りの局をリードした状態で持ち込む方がよいのか、それには局収支以外の判断材料が必要となってきます。

このようなゲーム展開まで考慮した解析は今はまだできていませんが、いずれ時間のあるときに取り組んで答えを導き出していけたらなあと思っています。
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by doraaka | 2011-05-12 19:20 | 牌譜解析
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