某研究施設に勤務する研究者です。研究や趣味の麻雀のこと。

天鳳成績管理ツール
最終更新 2011-03-04

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牌譜解析記事まとめ
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【牌譜解析】ラス前で微差のトップ目のときは?
今回はラス前で微差のトップ目の場合について調べてみました。
例えば下の2つの手牌があったとします。どちらも南3局の西家9巡目で先制テンパイしたとします。そして、現在37500点持ちのトップ目ですが、2着の北家が35000点まで迫っている状況です。
b0126381_19311326.jpg
(1)好形待ちでダマ2600、リーチで最低5200。
b0126381_19312090.jpg
(2)愚形待ちでダマ1300、リーチで最低2600。

さて、このゲームをトップで終わりたければ、このラス前の局面でそれぞれリーチをした方がよいのか、それともしっかりダマで上がってオーラスを迎えた方がよいのか、どうなんでしょう。

ダマで確実に上がって微差でもいいからオーラスをトップ目で迎えたいという考え方もあれば、リーチで打点を上げてオーラスでの制約を厳しくしたいという考え方もあるでしょう。どっちが有利なのか調べてみます。
b0126381_1937187.jpg
この図は南3局トップ目でダマ2600の手を先制・好形テンパイした場合における2着目との点差と最終的にトップ終了した割合の関係(4~10巡目)を示しています。2着目との点差は2000点ごとのグループに分けて調べました。

では、この手をダマにした場合(緑)とリーチした場合(赤)を比べてみましょう。
6000点差までを調べてみたところ、違いは10%以下ですが、いずれもリーチを打った方がトップ終了する可能性を高めるようですね。

参考までに青丸と黒丸で描かれた折れ線グラフを見てみましょう。これは単純に2着目との点差に対して、それぞれ南3局開始時点、南4局開始時点でのトップ終了の可能性を評価したものです。例えば南3局で2着目との点差が2000点未満の場合のトップ終了率はざっくり40%程度であることが分かります。そして、この先制・好形テンパイを果たした瞬間にトップ終了率は55%まで上がったわけです。さらに、この手をリーチでアガり、2着目との点差を6000点以上にすることができれば、オーラス開始時点で7、8割方トップが見えることになるんですね。
b0126381_19452955.jpg
この図は局の開始時点における2着目との点差とトップ終了率の関係をもう少し詳しく描いたグラフです。こんな風に、例えば仮にリードしている点差が全く動かなくてもオーラスに近づくにつれてどんどん有利になっていくのが分かります。

b0126381_19532299.jpg
次は南3局トップ目でダマ1300の手を先制・愚形テンパイした場合です。同じようにダマにした場合(緑)とリーチした場合(赤)を比べてみます。やはりリーチした方がトップ終了率を高くするようです。また、最初に示した好形の場合と違って、このように愚形の場合は点差が小さいほどリーチを打った方が有利のようですね。

この2つのケースについて、いくつか該当する牌譜を見てみました。特に天鳳の場合は、ラス前のようなリーチに放銃してラス落ちする危険性が大きい状況では、愚形であれ好形であれ先制リーチは他家の手を自由に進めさせない効果がとても大きいようです。その証拠に、この2つのケースでリーチした場合のトップ終了率を比べるともちろん好形リーチ5200の方が高いものの、愚形リーチ2600との違いはそれほど大きくありません。トップ目は結果的にアガれなくてもリードしたままで局を進めるだけでトップ終了率を上げているんですね。その上、アガることができればリーチで打点を上げているのでオーラスに厳しい条件まで与えられるというワケか。ふむふむ、なるほど~

以前記事にした局収支についてもそうでしたが、調べてみると先制リーチというのは色々な意味で実に強力なんですね。

(但し、一般論として扱う場合はトップ取りに向けた解析に天鳳の牌譜がどの程度有効なのかという問題もありますので、その辺は注意して下さい)
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by doraaka | 2011-06-07 23:46 | 牌譜解析
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