某研究施設に勤務する研究者です。研究や趣味の麻雀のこと。

天鳳成績管理ツール
最終更新 2011-03-04

当ブログのデータ等を転載したい場合は筆者まで一報願います。

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
牌譜解析記事まとめ
過去記事へのリンクをまとめています。

カテゴリ
以前の記事
<   2011年 03月 ( 3 )   > この月の画像一覧
【牌譜解析】ドラ切ってきたらどのくらいヤバイ?
※更新情報(2011-03-19)
状況的に自由に打てない局面となる「先制リーチが入っている局面」と「ドラポン(ドラカンも含む)が入っている局面」を除外しました。コメントありがとうございます。


さて、牌譜解析のデータも無事(笑)だったので、今日からまた少しずつ結果を出していきたいと思います。

2/23の記事「【牌譜解析】中盤過ぎたらどんだけ危険か?」で、下のような図を出しました。
b0126381_19262416.jpg
捨て牌が2段目に入ったら、もうほぼ確実に少なくとも1人は悪くてもイーシャンテン(7巡目で95%以上)という結果ですね。

では、もし自分がイーシャンテンまで手が進んでいない場合、他家3人の誰を警戒すればよいのでしょうか?

今回は、他家の捨て牌と手の進み具合についてです。
麻雀でケアする相手として、よく言われるものには、

(1)ドラが切られた場合
(2)赤ドラが切られた場合
(3)2枚切れ以上の字牌が手出しされた場合
(4)ターツ落とし(リャンメン、カンチャン)があった場合


などがありますよね。
(刻子市民、六寸釘くん提案ありがとう、大学合格おめでとうw)

このようなとき、実際には相手の手牌はどの程度まで進んでいるのか調べてみました。今回もサンプルは天鳳の鳳凰卓66万局です。但し、「先制リーチが入っている局面」と「ドラポン(ドラカンも含む)が入っている局面」など状況的に自由に打てない局面を除外しています。

(1)ドラが切られた場合
b0126381_10614.jpg
上の図は巡目ごとのドラ切りの場合に悪くてもイーシャンテンである確率をドラの牌によって分けて示したものです。

まずは赤丸のデータから見てみましょう。
これはドラが3~7牌の場合に、そのドラが打たれたとき悪くてもイーシャンテンである確率を示しています。捨て牌が2段目になる7巡目での3~7牌のドラ切りは約80%、10巡目以降では約90%程度の確率で少なくともイーシャンテンになっているのですね。

でもこれはドラがどんな牌かによって変わります。
ドラが28牌(青丸)や19牌(緑丸)などの端の牌、または字牌(黒丸)になってくると少なくともイーシャンテンになっている確率は低くなるんです。牌の活用度から言ってもメンツに使いやすい3~7牌が押し出されるときは比較的危険ということですね。
b0126381_1064093.jpg
今度はドラが切られた場合にテンパイまでしている確率を示しています。同じく赤丸で示した3~7牌のデータを見ると、巡目が深くなるに連れて次第にテンパイ率は上がり、7巡目で3~7牌のドラが切られた場合は30%程度ですが、13巡目では約60%の確率でテンパイしていると言えます。

(2)赤ドラが切られた場合
b0126381_1071654.jpg
次に赤ドラが切られた場合です。赤ドラの場合も3~7牌がドラの場合と同じような傾向を示しますね。捨て牌2段目以降に赤が切られたら70~90%程度の確率で最低でもイーシャンテンと思いましょう。

(3)2枚切れ以上の字牌が手出しされた場合
b0126381_108194.jpg
リャンメン2つのイーシャンテンになると安全牌の字牌を抱えておくことがあります。なので、2枚切れ以上の字牌が手出しされるときは手が目一杯になっているように感じますね。上の図は、このような2枚切れ以上の字牌が手出しされた場合の巡目ごとのシャンテン数を表しています。

少なくともイーシャンテンの確率は中盤の10巡目を過ぎると60%程度になります。この字牌を切ってテンパイする確率は中盤以降でせいぜい20%程度なので、ドラが切られた場合に比べると、決定的な判断材料にはならないようですね。

(4)ターツ落とし(リャンメン、カンチャン)があった場合
b0126381_1083933.jpg
ターツ落としは手牌構成を選択できる状況のときに起きるので、手牌が煮詰まっているように感じますね。上の図は、このようなリャンメンターツやカンチャンターツが手出しで落とされた場合の巡目ごとのシャンテン数を表しています。

リャンメンターツ落としの場合は7巡目以降、カンチャンターツ落としの場合は8巡目以降で、約70~80%の確率で少なくともイーシャンテンです。このターツを落として即テンパイしている確率は中盤で20%程度、終盤で30%程度です。


実戦では、これらを組み合わせて判断できる局面も少なくないと思います。
もちろん何の情報も落とさない場合も少なくないと思いますが、捨て牌が2段目になって誰が一番手が早いのかを見極める情報として拾える情報は拾っておいた方がいいですよね。
[PR]
by doraaka | 2011-03-17 20:10 | 牌譜解析
【牌譜解析】近オリ4月号ネタの実測
牌譜解析もできるようになったことだし、これを使って近オリ4月号の巻頭記事のネタで遊んでみました。
b0126381_2153133.jpg
南3局の親で11巡目(ドラ6p)、2着と11000点差のトップ目。ラス目からリーチが入った10巡目、こちらもテンパイ。現物は2mのみで追いかけリーチするか?というネタで、福地さんはリーチしない方が良いとのことですが…

あーだこーだと議論するより、結果見た方が早いですw
サンプルは天鳳の鳳凰卓東南戦データで4万8千試合から検索
指定した条件は、
(1)南3局で2着目と1万点差以上のトップ目
(2)先制リーチが入っている
(3)先制リーチを受けて、自分もリャンメン待ち以上でメンゼンテンパイする
(4)リーチ者の現物は1枚以下
b0126381_21593042.jpg
この条件を全部与えて検索すると、4万8千試合中で311ケース(注1)ヒットしましたw
まあ、どっちが有利かという判断だけなら可能なレベルでしょう。細かいところを見るにはちょっと条件絞りすぎですねw 自分が親で相手がラス目という条件まで入れるとサンプル足りなくなるので外しています。その結果、

 追いかけリーチしない方が有利

現物1枚しかないからって追いかけリーチすると、トップを逃す確率が倍くらい増えてました。いくつかヒットした牌譜見ましたが、リーチ掛けないケースでは、1枚の現物切ってオリる人は少ないみたいです。リーチをしないだけで、とりあえず押して、現物が増えてきたり、ドラとかの危険牌を引いたらオリって感じみたいです。

僕は本職の方が実験屋なので、もともと理論とかの類はあんまり得意じゃないです。
あれこれ考えるより、実際にやってみた方が早いよね(*^^*)

(注1)
母集団48057試合に対して、精度を±5%、信頼度90%の正規分布とした場合に必要なサンプル数n(ρ=0.5)は、n = 48057 / [(0.05/1.645)^2 x (48056/0.25) + 1] = 269.1ケースとなります。従って、抽出されたケースは、±5%の誤差範囲で少なくとも90%の確からしさで評価することができます。

※追記
この問題に関しては、天鳳とフリーを単純に比較してよいかという課題もありますので、その点はご注意ください。
[PR]
by doraaka | 2011-03-09 22:34 | 牌譜解析
【牌譜解析】序盤の捨て牌って重要な情報か?
例えばこのような配牌をもらったとします。
b0126381_1853282.jpg
とりあえず手順は置いておいて、序盤のうちに2mを切られる可能性が高いだろうなとは想像できます。

これは、この手牌の中で2mが有効性の低い孤立牌だからですよね。つまり逆に考えると、序盤に切られた牌の近隣の牌(上の例で言うと3mなど)は、その牌を切った人は持ってない可能性が高いのではないかと考えることができます。

さて、今回のテーマは山読みと手牌構成読みについてです。

麻雀は136枚の限られた枚数の牌を山、河、4人の手牌に分けて使うゲームですよね。もし欲しい牌が山にあることが分かればツモを見越して手を進められるでしょうし、自分の手牌だけ見ると一見苦しい待ちに見えても堂々とリーチが打てることもあります。

冒頭の手牌のように、序盤に数牌の2を切った場合、その人は3を持っていない可能性が高いのではないかと考えることができます。そして他家1人ではなく、同じ2の牌が別の他家から捨てられることも良くあるケースです。そんなとき、河に捨てられた牌の近隣牌はどの程度山に残っているのかを調べてみました。
b0126381_9154916.jpg
今回もサンプルデータは天鳳の鳳凰卓です(27万局)。この図は序盤(4巡目まで)に数牌の「2」を切った他家の人数に対して、8巡目に数牌の「3」が山に残っている枚数をプロットしたものです。当然ですがマンズ、ピンズ、ソウズの色による違いはありません。また数牌は「5」を中心に対照なので、この図は、「8」が切られた場合の「7」の枚数としてプロットしても結果は同じです(確認済み)。

では赤丸のデータを見てください。これは8巡目に自分から「3」の牌が1枚も見えていない場合を表しています。例えば、序盤に誰も「2」を切らなかった(横軸は0)として、8巡目に自分から「3」が1枚も見えていなければ、「3」は山に1.9枚あるということが分かります。

しかし、これが自分以外の他家3人が「2」を切った場合(横軸は3)ならば、「3」の牌は8巡目になっても3枚近く山に眠っていることが分かります。そして、青色のデータで示したように、これは自分から見えている目的の牌が多くなれば、当然山に残っている枚数も減っていきます。
b0126381_19394546.jpg
この図は、同じように序盤に「1」を切った他家の人数と8巡目に山に残っている「2」の枚数の関係を表しています。傾向としては同じような結果を示しています。

大きな差ではありませんが、僕は切られた牌が端側の牌であるほど、その近隣牌は山にあると思っていたのですが、実際には「1」が捨てられている場合の「2」よりも、「2」が捨てられている場合の「3」の方が山に多いみたいです。不思議に思って、該当する実戦譜をいくつか見てみたのですが、これにはどうやらタンヤオの手役を狙う都合上、序盤に「1」を切っても「2」を持っているケースが関与しているようです。一方で、序盤に「2」を切るくらいならば、こちらは完全に孤立牌であるケースが多いみたいですね。

ところで、この山読みの考え方は、相手が序盤に切った牌の情報から相手が持っていないと思われる牌を予測するものでした。では、相手が持っている牌はどの程度予測できるのでしょうか。
b0126381_19215640.jpg
これは相手が序盤(4巡目まで)に数牌の「1」を切った場合に、7巡目で相手が持っている同じ色の数牌の枚数を表しています。山読みの場合と同じように、マンズ、ピンズ、ソウズの色による違いはありません。
※2011-09-10:天鳳鳳凰卓牌譜104万6024局の解析データで再計算

赤色のデータを見ます。
これは7巡目の時点で、その牌が自分から1枚も見えていない場合の枚数を表しています。例えば、相手が序盤に「1」を切っていて、7巡目に自分から「4」の牌が1枚もみえていないとすれば、その相手は「4」を0.7枚程度持っていることになります。以下、青色、緑色のデータで示すように、自分から見えている枚数が増えるほど、相手が抱えている枚数も減っていきます。

では、この図の見方を説明します。
この図を見ると、序盤に「1」を切っていると、そのスジの「4」を持っている枚数が最大となり、数字の上の方の牌を持っている枚数が多いですよね。

「4」だけ見てしまうと0.7~0.8枚程度で少ないかなと思っちゃいそうですが、特に枚数の多い「4」から「8」までの牌の枚数を全て足すと、3.2枚になりますよね。←重要

つまり、相手が序盤に1を切って、7巡目までに4~8の牌が自分から1枚も見えていないとすれば、その相手はその色の上の方で3枚程度(例えば1メンツ)を持っている可能性が高いんですね。もし自分から見えている牌があれば、その牌だけグラフの色を変えてカウントするだけです。

同じようにして、相手が序盤に2~5の牌を切った場合の手牌構成についても調べてみましたので載せておきます。
b0126381_1923127.jpg
全てのパターンにおいて、序盤に切った牌のスジ牌を手牌の中で使っていることが一番多いんですね。そして、そのスジ牌を軸にしてメンツを構成していることが多いんですね。

これは序盤に14という孤立牌を抱えていれば、受けが被り、ついでくっつきとしても役に立たない1から切りだされる牌理上、当然の傾向なのでしょう。
b0126381_20213852.jpg
例えば、この例では場にピンズは高いですが、他家3人が1pを切っていますので、
(1)三色の急所となる2pは山に2.6枚あると考えてよいです。
(2)また、3人が1pを切っているにもかかわらず上の方の数牌が見えていません。自分からは579pが1枚ずつ見えますので、他家はそれぞれピンズの上の方で0.7(4p)+0.5(5p)+0.6(6p)+0.5(7p)+0.6(8p)+0.3(9p)=3.2枚程度は抱えているだろうと予想してもよいと思います。
実際に手を開けてみると、この場合はスジの4pを持っているのは1人だけでしたが、やはりピンズの上の方は3枚以上持っていました。

今回はここまでですw
正直、自分の知りたかったことを解析して結果を出すまでの作業はスタートしてしまえば淡々とこなせるけど、それをブログにまとめる作業に時間を食いますwww
まあ、興味を持ってくれる人がいるようならこれからも今後も少しずつ載せていきたいと思います。

あ、あと、今回はシンプルな条件を与えて解析していますが、こんな条件を追加すれば精度が上がるんじゃないかというコメントあればありがたいです。

それではまたw
読んでくれた人もお疲れ様ですww
[PR]
by doraaka | 2011-03-03 20:33 | 牌譜解析


人気ジャンル
Twitter
記事ランキング
画像一覧
AX