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こんにちは、HAZです。
遅くなってすみません。しばらくの間こんな手牌について調べていて時間掛かりました。えっと、特に条件のない平場でドラは手牌に無関係な字牌です。 さて、今回は打点が落ちてしまうポンテンチーテンを取るタイミングについて調べました。完全イーシャンテンだし打点もそこそこ見えるんだからスルーしてリーチしたいと考える人もいるでしょう。でももう10巡目で、これより巡目が深くなってくると、テンパイする前に他家から先制攻撃が来るかもしれません。仮に先手を取れたとしても、この手がテンパイした頃にはもはや残り巡目も少なくアガリ目も少ないかもしれません。 そう考えると、やはりどこかのタイミングで折り合いをつけ、打点を下げてもテンパイを取らざるを得ない状況が出てきますよね。では、一体どこがポンテンチーテンを取るタイミングなのでしょうか? (※解析データ:天鳳鳳凰卓牌譜56万5274局) 例えば、冒頭の手牌ならばリーチ時5200~7700点で入り方によって平均7000点弱の出アガリ打点が期待できます。上の図でこれに該当するのは青丸のデータです。12巡目を超えると局収支はマイナスになるんですね。 では次に赤丸のデータを見てください。これは仕掛けて好形2000点のテンパイを取った場合の局収支を表しています。仕掛けた場合はツモ役や裏ドラ等による打点アップを全て拒否するわけですから、当然最高値が2000点を超えることはありませんが、終盤まで局収支はプラスです。 さてこれを青丸のデータと比べてみましょう。序盤はイーシャンテンを維持した方が局収支は高いですが、巡目が進むと急速に局収支は下がり、8巡目には仕掛けた好形2000点のテンパイの方が上回ってしまうんですね。これは受け入れ6~8種の場合ですから、当然のことながらこれより受け入れ枚数が少ないイーシャンテンならこの分岐点はもっと早くなります。 ついでに他の打点も見てみると、リーチして8000~9000点が保証されるイーシャンテン(オレンジ丸)ならば、先手を打たれなければ終盤まで安易に仕掛けない方がよいですね。一方で、リーチして4000~5000点程度にしかならない平均打点(緑丸)ならば5巡目くらいには早々に見切ってテンパイ取ってしまった方が局収支は高くなります。 まずポンテン・チーテン愚形2000点のデータ(赤丸の白抜き)を見ましょう。仕掛けた好形2000(赤丸ベタ塗り)に比べると全ての巡目で局収支が500~1000点くらい低いです。6~8種の受け入れで6000点以上見込めるなら中盤くらいまでは待った方がよさそうですね。 次にポンテン・チーテン好形3900点のデータ(黒丸)を見てみましょう。こちらはリーチ打点が8000~9000点くらいあってもごく序盤でなければ積極的に好形3900を仕掛けていった方が局収支は高いんですね。冒頭の手牌にドラがもう1枚あったとしたらどこからでも仕掛けて良いことになります。仕掛けた好形3900ってこんなに強いのか、なるほどふむふむ。 実戦ではイーシャンテンの自分がテンパイしてリーチを打てるかだけでなく、以前の記事「中盤過ぎたらどんだけ危険か? 」 で書いたように10巡目には80%の確率で少なくとも1人はテンパイしているので、先手を打ってテンパイを取ることが大事なのでしょうね。 なお、ポンテン・チーテン打点が1000点のケースを加えた結果はこちらです。→ http://pds.exblog.jp/pds/1/201109/05/81/naki1000.jpg (※2011-09-05: ポンテン・チーテン打点が1000点のケースを追加) えっ、じゃあ後手踏んでしまったイーシャンテンの場合はどうなのかって? そんなの見たいですか… さて、今回は打点を落とすポンテン・チーテンのタイミングについて調べました。僕は個人的に仕掛けが苦手だという理由で取り組んだのですが、それだけでなくこの仕掛けに関する解析は、これから解かれていく新しい領域じゃないかなと思っています。 本当はイーシャンテンに関しても受け入れだけでなく、最終形が好形になる割合などでも分離した方がよいのかもしれませんが、端緒に付いたばかりの分野ということでご容赦ください。 ただ今回分かったことはイーシャンテンの解析はハンパなく時間かかるってことですw
by doraaka
| 2011-07-11 19:39
| 牌譜解析
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