カテゴリ
以前の記事
|
※更新情報(2011-08-12):
チーテン・ポンテン時のソバテン率について、フーロ者の捨牌に手出し近隣牌がない場合の解析に加え、これとは逆にフーロ者が既に手出し近隣牌を切っている場合の結果を追加しました。 こんにちは、HAZです。 暑い日が続きますが、みなさん如何お過ごしでしょうか。 さて、例えば下のような仕掛けが入ったとします。特に条件のない平場です。 今この鳴きによってテンパイしたと想定します。するとこのとき手牌から出てきた6sの近隣ってどのくらい危険なのでしょうか。 俗に「チーテンにソバテンあり」と言われます。今さら僕が説明するようなことではありませんが、これは下の手牌のような完全イーシャンテン形をはじめ、複合形に構えた場合に起こる状態です。 (※解析データ:天鳳鳳凰卓牌譜104万6024局) 巡目が深くなるほどにチーテン時のソバテンのケースが増えて、中盤以降では50~60%の割合で手出し近隣牌がアガリ牌になります。参考までにメンゼンリーチ時に宣言牌の近隣が当たるケースを黒丸で示してあります。いわゆるソバテンリーチです。最もリーチが発生する中盤で30%程度、終盤で40%弱の割合でソバテンに当たり、決して低くはありません。 さて、このソバテンリーチとチーテンのソバテンを比べるとなかなか面白いです。チーテン時に手出しの近隣が当たる割合は中盤以降でリーチの2倍弱程度もの違いがあります。チーテンは鳴きによって入り目を晒してしまうことになりますが、メンゼン手の場合は入り目が他家に分かりません。だからその分仕掛けた手の方が手出し牌の近隣が危険となる様子がこのような差ではっきりと現れてくるんですね。ふむふむなるほど。 ちなみに中盤以降のリーチ宣言まで持たれていた数牌が手牌構成に関連する牌である確率は実測で90%近くまで及ぶので、ほぼ手牌に関連牌があると思ってよいです。 なお、これとは逆にフーロ者の捨牌に手出し近隣牌がある場合の結果はこちらです。→ http://pds.exblog.jp/pds/1/201108/12/81/chiten3b.jpg 既に近隣牌が切られている場合はそうでない場合と比べて、ソバテン率は低下しますが、それでも中盤以降は35~40%程度の割合でソバテンなんですね。 (※2011-08-12: 捨牌に手出し近隣牌がある場合の結果を追加) 1フーロポンテン時のソバテン(青丸)はチーテンより15~20%近くも低いですが、2フーロ(オレンジ丸)、3フーロ(赤丸)のポンテンになるとフーロ数とともにソバテン率は上がって行って、2フーロ以上のポンテンだと中盤以降は約50%以上の確率でソバテンなので、これはもはやチーテン時の危険度とほとんど変わりません。これはつまり実際には冒頭の例のような完全イーシャンテンに構えられるケースばかりではないということでしょう。 また、チーテンと同様にフーロ者の捨牌に手出し近隣牌がある場合の結果はこちらです。→ http://pds.exblog.jp/pds/1/201108/12/81/ponten3b.jpg やはり既に近隣牌が切られている場合はそうでない場合と比べて、ソバテン率は低下しますが、それでも中盤以降は35~40%程度の割合でソバテンとなり、これもチーテン時の割合と同程度になりますね。 (※2011-08-12: 捨牌に手出し近隣牌がある場合の結果を追加) ところで、ここまで鳴きによってテンパイしたことを前提として話を進めてきました。しかし、実際にはテンパイしたかどうかは分かりません。そこで最後に、鳴きによってどの程度テンパイしているのかの目安を見てみたいと思います。 これは単純にフーロ時点でのテンパイ率を調べただけなので、僕は個人的に大雑把過ぎてあまり好みではないのですが、実戦では捨て牌などからもう少し他の情報が得られることも多いはずです。これについては以前の記事「ドラ切ってきたらどのくらいヤバイ?」で述べたように、牌の切られ方でイーシャンテン気配やテンパイ気配の濃淡は現れますので、こちらと合わせることで実戦的に使えるかなと思います。 (※最後のフーロ数とテンパイ率の関係については、フレディさん他匿名1名より関連するリクエストがありました。)
by doraaka
| 2011-08-09 23:20
| 牌譜解析
|
その他のジャンル
Twitter
記事ランキング
画像一覧
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||